ロレックス GMTマスターIIの使い方
GMTマスターII機能の使い方
ロレックス ROLEX GMTマスターII 116710BLNR
GMTマスターIIは、地上の異なる任意の2ヶ所の時間を同時に示すことできる時計で、航空会社のパイロット達の要望により開発されました。回転ベゼルと24時間針がついており、通常の短針(時針)は12時間に1回転します。またこの短針は、単独で動かすことが可能です。三角の先端を持つ24時間針は、24時間に1回転し、ベゼル上に時刻を示します。単独で動かせる短針により、簡単に時間や日付を変更できます。短針の操作はリューズを1段引き出した位置で行い、短針を24時間回わせば日付が1日変わります。時差のセットは次のように行います。
例えば、朝10時10分秒過ぎに東京を発ってロンドンへ向かうとします(図1)。時計をロンドン時間に合わせる場合、短針を時差分(針の進行と逆方向に9時間)回わします。この時、文字板上に長短針が示す時間がロンドン時間午前1時10分過ぎです。(図2)
GMTマスターIIの分針、秒針は各時間帯に共通で時差のセットによる影響はありません。東から西へ行く場合(例:東京からロンドンへ)は短針を逆方向にまわし、西から東へ行く場合(例:ロンドンから東京)は短針を進行方向にまわします。回転ベゼルの▼のマークを文字板の▽のマークに合わせると、24時間針が示す回転ベゼル上の時間が日本時間で午前10時10分過ぎです。(図2)
さらに、ベゼルを回転させて時差のセットを行うと、第3の場所の時間を知ることもできます。例えばニューヨーク時間を知りたい場合、まず時差表でニューヨークが日本より14時間遅れであることを知り、ベゼルを、ベゼル上の24時間目盛で14時間回わします。即ち前日の午後8時(20時)10分過ぎです。
国際電話や、第三の時間帯への旅行の時などはこの方法が便利です。ベゼルの▼マークを文字板の▽マークに合わせれば、又日本時間に戻すことができます。
GMTマスターIIの短針と24時間針(先端が三角の針)との合わせ方
GMTマスターIIの短針と24時間針を同調させるには、まず24時間針と長短針をすべて24時(12時)の位置に合わせます。次に短針だけを動かして日付を早送りで合わせます。さらに、午前か午後かを確かめて、長短針を現在の時刻に合わせます。
(注1)短針を単独で操作する場合、夜中の12時に近づくと日付が半分かわった状態になることがありますが、その場合は日付が完全にかわるまで針をまわし続け、その後に希望の時間に針をセットして下さい。
GMTマスターの系譜
GMTマスター Ref.1675
2018年発表のニューモデル、【126711CHNR GMTマスターⅡ】。
1955年にパン・アメリカン航空のパイロットの為に2タイムゾーンを表示させる機能を持たせたリストウォッチとしてその歴史が始まったGMTマスター。
1982年に3タイムゾーンを表示可能なGMTマスターⅡが誕生してからはパイロットや世界を股に掛けるビジネスマンだけに留まらず、人気を博すロレックスのスポーツモデルの中においても確固たる地位を確立しています。
GMTマスター2 Ref.16710
1983年〜2006年頃まで製造されたGMTマスターの進化モデルGMTマスターIIのファーストモデル。
GMTマスターと併売されていたが2000年に統合しGMTマスターIIのみの販売に。
ムーブメントはテンプを両サイドからのブリッジで固定するC.O.S.C認定クロノメーター”自動巻きCal.3185”を搭載 、28000振動のハイビート。
GMTマスター2 Ref.116718LN
GMTマスター50周年を記念して作られたイエローゴールドのGMTマスター
GMTマスター2 Ref.116710LN
2007年に登場して現在も生産されているGMTマスターII。
他のスポーツモデルに先駆けてセラミックベゼルを取り入れてロレックスの高級化を先駆けた。
パラクロム・ヒゲゼンマイを使用した「Cal.3186」を搭載 、28800振動のハイビート。
GMTマスター2 Ref.116710BLNR
2013年のバーゼルワールドで発表されたGMTマスターIIの新色モデル。
ブラックとブルーの2トーンベゼルが特徴的